2015年12月のひと言
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師走の季節となりました。早いもので、あと1カ月で今年が終わってしまいます。悔いのないようにラストスパートをしてまいります。
おおさか維新の会が大阪府知事選と大阪市長選の両方において勝利を収めました。おおさか維新の会をつぶそうと、自民党出身の対立候補を民主党や共産党までもが支援するという構図にさすがに大阪府民もあきれ果てたという感じでしょうか。それが票数にも大きく反映されています。これで、おおさか維新の会も国政における影響力を保持することができたと捉えているのではないでしょうか。
しかし、橋下徹大阪市長引退の後、どのようにおおさか維新の会が求心力を保っていくのか誰も想像がつきません。来年の夏の参議院選挙に橋下徹大阪市長が立候補するという噂がまことしやかに流れています。でもそれは自然な流れだと私は思います。今後、おおさか維新の会は自民党に近づいて、政策を実行するという方向性に向かうでしょう。すなわち、自公維政権誕生に向けた地ならしがなされていくと思います。
一方、民主党は維新の党との合併に踏み切れるかどうか、そして共産党を除く他の野党と手を組み、自公に代わる政権の受け皿を示していくことができるかどうかがカギになってきます。そのためには執行部の器が問題です。日本のためなら小さな少数政党の代表者のようなポストはくれてやるといった大きな器を其々の党の代表者が持てるかどうかにかかっています。来年になって選挙が近づいてきたら、ほっといてもそのような動きができてきます。そして実現するかどうかはその人たちの決意にかかっているのです。
そういう意味では小沢一郎さんは、今は力を失いましたけど、昔はそのようなことをあっさりとできる人でしたね。今の時代に誰が剛腕として少数政党をまとめることができるのか、そんな人物の登場を私は心待ちにしています。
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2015年11月のひと言
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文化の季節、11月を迎えました。地域でも様々な文化をテーマにした行事が開催されることと思います。文化創造都市としての豊島区の名を上げる季節ということですね。
さて、マイナンバー法が成立して、私たちの生活ががらりと変わる様相を呈してきました。安全保障関連法制のかげに隠れて、国会ではこの法律が制定され、国民一人一人に個人番号が付与されることになります。そして、税と社会保障に関連することに関してはその個人番号を知らせて手続きをするようになるのです。
私は多くの有識者が心配しているように、個人情報の漏えいやなりすましによる被害が多発しそうでこの制度自体には反対なのですが、すでに法律が制定されてしまっていますし、地方自治体は粛々と条例整備をしなければならない状態になっており、セキュリティを万全にすることやなりすまし被害が出ないように真剣に対策を練るしかないと思っております。
来年一月一日からの運用開始に向けて議会でもしっかり議論し、皆様のご心配を払拭できるように努めて参りたいと思います。
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2015年9月のひと言
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暑い夏もひとまず終わり、秋の到来となりました。
政治の世界も風雲急を告げる状況となりました。維新の党から大阪維新の会に所属する国会議員が集団離党することとなり、国政政党化を図るそうですね。これで、民主党との合流が加速化することでしょう。
私は以前から、民主党と維新の党が合流して、自民党に対抗しうる勢力を作らなければならないと訴えておりましたので、そのこと自体は歓迎すべきことだと思っておりますが、橋下大阪市長を始めとした大阪系抜きの合流では、一大政治勢力となりえず、結局民主党から出て行った人たちと、旧みんなの党の人たちが集まったというイメージが先行するばかりで、国民からの支持を得るまでには至らないと考えます。
大阪維新の会にしても、発信能力のある橋下大阪市長が政治家を辞めて引退すれば爆発的な支持を得ることは難しいでしょうから、結局のところ得をするのは自民党ということになるでしょうか。橋下大阪市長が政治家を引退するといった発言を撤回して国会議員になるのであれば違う局面も生まれてくるとは思いますが…。
政党の離合集散が繰り返される中で、老舗といわれる自民党や共産党や公明党が一定の支持を保っていることはやはり凄いことですね。しかしながら、そのような体制がずっと続くことが果たして国民のためになるのかというと、そうではないだろうというのが私の考えです。
権力がずっと維持されると、人間は必ず驕りが生まれます。そして国民の為にということを忘れて、自分たちの為に行動し始めます。だからこそ権力をチェックする勢力が必要なのです。私は今の自民党には再び傲慢なところが見え隠れしていると感じます。今こそ、健全な野党が力を持って権力をチェックしてもらいたいものです。要は国民のための政治に立ち返ってもらいたいということですね。
第三極として期待された、みんなの党もなくなり、維新の党もなくなろうとしています。民主党も未だに政権当時の無能無策ぶりから、もう一度期待してみようという空気にまで復活をしておりません。維新の党との合併によって数は増えても、次の総選挙においてどれだけ期待してもらえるか甚だ疑問です。私はいっそのこと、民主党という党名を変えるしかないと思います。比例で当選した議員はいくら所属する政党がないからといって、総選挙のときに存在した政党に鞍替えすることはできないのですから、新党を作って合流するしかないのです。民主党にとっても心機一転新しいスタートが切れるはずです。しかし問題は、結局メンバーが変わっていないということでしょう。
だから、最後には党首を刷新して、若くてフレッシュな人を選出し、周囲がサポートする体制を作り上げる。その方法しかないと思っております。
さて、そのような展開になるかどうか。大切なことは、国家国民の為に「俺が、俺が」ではなく、黒子に徹することのできる人が出現するかどうかです。昔の小沢一郎のように豪腕なのに表には一切出ないといことをやれる人が出現することを私は期待しています。
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2015年8月のひと言
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暑い夏を迎えております。体調管理にはくれぐれも気をつけて頑張ってまいりましょう。
さて、8月は例年ですと、国会も休会になるのですが、安全保障関連法案ゆえに、回帰の延長がなされ、お休みという雰囲気ではなくなっています。区議会においては、7月上旬で定例会が終了し、8月の後半まで、ずっと時間がありますので、会派によっては視察に行ったり、勉強会に参加したりして次の定例会に向けた準備をするところが多いようです。
私は一人会派ですので、視察までは行きませんが、勉強会にたくさん参加して見識を高めようと考えています。
よく「政治は、一寸先は闇」と言われますが、安全保障関連法案がどのような結末を迎えるかで今後の政治も大きく変わりそうです。そしてその影響が豊島区にも現れてくることでしょう。大切なことは政党のための政治ではなく、国民・都民・区民の皆様のための政治でなければならず、そのために議員は行動すべきと考えております。
今月は、東京大塚阿波踊りなど地域の行事にも全力投球しながら、勉強会等にもしっかり参加して次の定例会への準備をしていきたいと思います。 |
2015年7月のひと言
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今年も一年の半分が過ぎました。後半戦も頑張りたいと思います。
新庁舎における初めての定例会が先月の19日からスタートしていましたが、今月の3日に終了しました。久しぶりの議会にしては思う存分発言したつもりです。今後も是々非々で判断をし、区民の皆様にとってどうすればよりメリットがあるのかということを判断の基準として行動してまいります。
さて、今定例会で私は米国視察を予定した後に、参加すべき委員会がスケジュールに入り、苦渋の決断として先に約束した視察を優先し、委員会を欠席しました。そのことにより議員協議会で謝罪することになりました。そこまでは区議会事務局との行き違いがあったにせよ、私の責任ですからまだ理解できますが、私の謝罪後に謝罪が不誠実であるから更に謝罪せよという理解のできない決議文を議会に提出され、自民党・公明党・共産党の賛成多数により可決されてしまいました。その決議文を可決にもっていくために区長をはじめ大勢の部長・課長を待機させ、最終的に議会を終えた時間が午後12時近くでした。多くの区民の方々にこの事実を伝え、どのように思うか尋ねてみたところ、「議会の内紛などどうでも良いことだ。もっと区民のためになることを議論し、働いてもらいたい。」「議長・副議長の議会運営が問題である。どうして、豊島区議会はこうも深夜の議会が多いのか。我々の税金を何だと思っているのか。」という怒りにも似たお声が多く聞かれました。
当然のことだと思います。その責任の一端を担うものとして申し訳ないと思わざるを得ませんでした。しかし、考えてみると議会の運営の責任者は議長であり副議長です。議長と副議長が不退転の決意で、このような深夜に渉る議会運営を避けることを覚悟していればいくらでも防げるはずです。因みに私は正副幹事長の言いなりになってしまっているようにみえる、あるいは暴走を止めることができないように見える正副議長の手腕に今回大きく失望しました。議長と副議長の権威はどこにあるのでしょうか。今後もこのような議会運営が続けば、豊島区民も黙ってはいないと思います。そもそも、諸悪の根源は正副幹事長会の全会一致の原則です。考え方の違う会派の代表者が出てきて、考え方をあわせようということに無理があるのです。ですから物事が決まるのに時間がかかって仕方ありません。民主主義は少数意見を大切にするという原理原則がありますから、少数意見も大切にしなければなりませんが、そうかといって、その意見に縛られすぎてもいけません。熟議をして時がたてば採決をして決めるという民主主義の王道を歩めばよいのです。私が正副幹事長会に参加している時にはそのことも提言しましたが、今までの伝統だからで終わってしまいました。新しいことを提言しても、伝統で片付けられてしまうのでしたら、何時までたっても議会は改革することができないでしょうね。
よき伝統は守り、悪しき伝統は変えていく、本当の議会改革を目指して少数意見ではありますが正論を吐き続けてまいります。
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2015年5月のひと言
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統一地方選挙が終わりました。再び区議会議員として活動することになりました。今後とも宜しくお願いします。
さて、今回の選挙を振り返ってみると、投票率がやはり若干低くなったことが印象的でした。これは有権者側にも問題が無いとはいえませんが、多くは候補者側に大きな責任があると考えます。すなわち、投票に行かなければという気持ちにさせられなかった候補者側の問題が大きいと考えるべきです。
しかし、投票率が低ければ低いほど組織を持った政党が有利になることは明々白々ですので、最近の選挙においてはわざと盛り上がらないようにしているのではという憶測も流れたりします。
真偽のほどはさておいて、やはり最低でも半分以上の有権者の方々が投票に行かなければ選挙として成り立つのだろうかという素朴な疑問を消すことはできません。
当選して議員になった人たちも、半分以上の方々が投票に行っていないということを謙虚に受け止めるべきです。比較的投票率の低い若い世代の方々の投票率を上げるためにも、20代・30代の候補者がたくさん立候補して、若い有権者たちを巻き込んでいくことも方法の一つでしょう。
今回、24名の新人候補者が出馬していました。その中でも若い世代の候補者が何人も当選したことは、議会にとって新陳代謝が行われることから良かったと思います。
ただ、願わくば、その新人議員の方々が政党の理論の中で間違った方向付けをされないように祈っております。政党のために働くのではありませんから…、区民の皆さんのために働くのですから…。初心を忘れないで持ち続けてほしいですね。
私もまだ若いつもりではおりますが、今後もフレッシュな若い政治家がドンドン挑戦してこれるような環境を整備していきたいと感じました。
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2015年4月のひと言
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新しい年度のスタートです。3月は別れのイメージですが、4月は出会いや出発といったイメージですね。豊島区の新庁舎も5月7日にはオープンになります。まさしく新しい出発です。そしてその本会議場や委員会室等で議論するメンバーを決めるのが4月19日告示、4月26日投票が予定されている統一地方選挙です。
豊島区議会議員選挙のみならず、豊島区長選挙も同時に行われますので、有権者としての皆様の貴重な権利を行使していただきたいと思います。たかが政治、されど政治なのですから、自分の考えに合う人に投票して、自分の代わりにその人に政治を変えてもらうしかないのです。もっともご自身で立候補されるということはなお良いことだと思いますけど…。
私と他の議員との違いは何でしょうか。ズバリ言って、私は改革論者であるということです。議会改革に対する思いは誰にも負けません。そのような自負を持っております。自分たちの既得権益を壊すことができない者が、役所を変えるパワーをもてるでしょうか。
議員定数の大幅削減、費用弁償費の廃止、政務活動費の抜本的見直し、議員報酬の適正化を訴えている私は、議会では嫌われ者です。だからこそ敵が多いのです。大勢の敵と戦う日々が今月やってきます。いや、もう既に戦いは始まっているのです。敵が多ければ多いほど、私は燃えます。私の指針は、脱党利党略。真に区民の皆様に寄り添った政治を行うために、これからも全力を挙げて活動してまいります。 |
2015年3月のひと言
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卒業シーズンの3月を迎えました。今年も全国あちこちで卒業式が行われます。個人的なことではありますが、私の娘は高校を、長男は中学を、次男は小学校をこの春卒業します。3名とも進学するので、卒業式と入学式がある今年、我が家はとても忙しいです。
そして、この春は統一地方選挙もあります。議員にとっては免許書き換え、あるいは入学式といったところでしょうか。入学するためには試験に合格、すなわち選挙に当選しなければなりません。豊島区の選挙管理委員会によると、2月27日の時点で定数36名のところ、既に立候補予定者は57名になっているそうです。まさしく大激戦です。
有権者の方々はどのように候補者の選択をしているのでしょうか。私は一有権者の時、政党ではなく、政策や人間性を重視して選ぶようにしています。国会ではない地方議員であればなおさらです。地域のことを一生懸命やることは議員としての責務ですからそこにおいて特に差異はありません。問題は改革をしてくれる候補者であるかどうかです。
政務活動費など、地方議員に対する厳しい視線が送られています。それをしっかり感じ取ることができ、また改革のために行動する意思を持つ政治家を議会に送り込んでいきましょう。そうしなければいつまでたっても、自分たちの既得権益を守ろうとする議会が続くことになります。
「政治家は子供達の夢と希望の職業であるべき」というのが、私の持論です。一番公的に動いているはずの政治家が尊敬されないのであれば、その国に未来なはいでしょう。少なくとも私はそう信じて、これからも活動し続けるつもりです。
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2015年2月のひと言
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寒い時期が続きます。体調管理には十分気をつけていきましょう。
さて、イスラム国邦人人質問題で日本国中が大きな衝撃を受けました。犠牲になられた方々とご遺族の方々には心からお悔やみ申し上げます。イスラム国の残虐非道な行動は容認することはとてもできませんが、今まで対岸の火事と思っていたことが、自分たちにも関わってくることを明確に認識することも事実です。
日米同盟を機軸とする日本の外交戦略上、現政権のアメリカよりのスタンスは理解できないことではありませんが、しかしあのようなテロリスト集団とまともに向かっていける日本であるのかどうか、あるいはそのようなことができる体制があるのかどうか甚だ疑問です。そして本当にそのような覚悟をもっているのかどうかということもあります。
戦後70年の今年、突きつけられた大きな問題に日本政府はどのように舵を切っていくのでしょうか。私はもう少し賢くなければならないのではないかと思います。人道支援をするにしても、大々的に報道する必要性があったのでしょうか。今回の問題で、日本における情報収集能力が非常に弱いことを暴露してしまいました。戦うのであるならば、いち早く正確な情報を収集することは何にも勝ります。まずはそのようなことから始めなければと感じたところです。
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2015年1月のひと言
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新しい年を迎えました。今年こそは良い年になってほしいものです。
昨年の衆議院総選挙でいったん政治がリセットされました。年も変わり、問題山積に国会においてどのような議論が展開されるか注目しております。
その試金石となるのが、やはり民主党の代表選挙でしょう。野党第一党として存在感を示すために、そして自民党に取って代わる政権の受け皿になるために、民主党は何枚も脱皮しなければならないと思います。その先頭に立つ人を選ぶ選挙です。私は民主党員ではないので、今回の代表選挙においては投票権がありませんが、もし民主党が変わるとするならば、可能性として細野元幹事長を新代表に選出するしかないと考えます。
岡田副代表は代表としての経験がありますから、代表としての手腕は想像がつきます。むしろ先の選挙において党の執行部として選挙を主導してきた立場であるにもかかわらず、今回の代表選挙に立候補するということは筋からしておかしいと思います。責任を取って枝野幹事長ともども辞退すべきです。長妻昭氏は厚生労働大臣の時に役所から総スカンを食らったことを考えると、党をまとめる人材であるとは思えません。細野元幹事長は、維新の党との合流のための接着剤になってくれるという期待があります。自民党に取って代わる政権の受け皿を作るには、民主党は維新の党と合併すべきです。少なくともそこについていけないという議員が出てきて、何十名も脱退するでしょうが、それでいいんです。政策におけるウィングをできる限り狭くし、自由闊達に議論しながらもコンセンサスを得ることのできる集団にすることによって、より政権交代可能な勢力を作り上げることができると私は確信します。
ですから、ポイントは一つ。自民党に取って代わる政権の受け皿を作るために、「俺が、俺が!」という己の考えをどれだけなくすことができるかということだと思います。
国会議員票は岡田氏が圧倒的に有利と見ましたが、党員やサポーターはどのような人たちで構成されているのかを、ある民主党の議員に尋ねてみました。答えは連合関係の人がほとんどだろうということです。ということは、やっぱり岡田氏が圧倒的に有利だと想像できます。果たしてこの代表選挙はどのような形で終わるでしょうか。敗者は追い込まれるでしょうね。徹底的に干されて離党することだってありえると思っています。
今こそ、政党は人間関係で構成されるのではなくして、政策で集まる集団になれるチャンスです。そして、政策を中心とした政界再編をしなければ、今後何回選挙をやっても自公政権が続くことになるのですから、民主党の党員・サポーターをはじめ国会議員も勇気を持って行動してくれるものと期待しております。 |
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