●豊島区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例についての反対討論 (ワードデータで読みたい方はこちらより右クリックでダウンロードしてください。)

 刷新の会 ふるぼう知生でございます。私はただ今上程されております、「第48号議案 豊島区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」に反対の立場から討論をいたします。
 今回の定例会ではこの第48号議案のほかに、第49号議案として「豊島区長及び副区長の給料等に関する条例の一部を改正する条例」、第50号議案として「豊島区監査委員の給与等に関する条例の一部を改正する条例」、そして第51号議案として「豊島区教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例」が同時に提案されており、基本的に趣旨は同様で、豊島区特別職報酬等審議会の答申に基づき報酬月額ならびに給料月額を改訂するものであります。
 その内容は、区議会議員の現行の報酬月額598,000円が599,200円に1,200円上乗せになります。議長は2,000円、副議長は1,500円の上乗せとなります。その他にも、区長が1,100円、副区長が1,000円、常勤監査委員が700円、教育長が800円、それぞれ給料月額が上乗せになっております。
豊島区特別職報酬等審議会の答申を否定するつもりはありませんが、昨今の経済状況を鑑みると、一部の大企業や株の売買を行っている人の中には景気が良いと実感する方もいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどの国民は景気のよさを実感できていないのではないでしょうか。物価は上がる、消費税はアップした。そしてまた更に上がる。それでいて給料は上がらない。これが街の率直な声だと思います。
私は、このような区民の皆様方の悲鳴にも近いお声を聞いているからこそ、先の区議会議員選挙において、議会改革の一環として「議員定数の大幅削減」「議員報酬の見直し」さらには、「政務活動費の抜本的な見直し」「費用弁償費の廃止」を公約に掲げ当選をさせていただきました。
 今回の議案に賛成することは、自分自身の公約に反することでありますし、先に申し上げた昨今の経済状況から考えますと到底区民の皆様のご理解を得ることは難しいと考え、この議案に私は賛成することはできません。これは、豊島区元気の会、小林弘明議員も同じ思いであります。しかしながら、区長、副区長、常勤監査委員、並びに教育長の給料月額の上乗せに関しては、ご自身の判断によるものですので、そこまでは言及いたしません。
 今後私は、毎月の報酬月額の上乗せ分1,200円や期末手当の増額分について、今までも積み上げてきましたし、さらに今後も積み上げる費用弁償費とともに別途プールしておき、私が政治家を引退する時に豊島区に寄付をする形で返還しようと考えております。気持ちとしては今返還してもよいのですが、政治家である以上は公職選挙法に抵触する恐れのあることはできませんので、私の政治家引退後に行動することをお誓いいたします。
 よって、第48号議案「豊島区議会議員の議員報酬および費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」の可決に反対をいたします。ご清聴まことにありがとうございました。